If I can stop one heart from breaking. I shall not live in vain


by cupido
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12(twelve)に隠された数字の秘密

まずは、12に関連する世界中の有名なものを列挙しよう。

1ダースの本数。時計の文字盤。アメリカの陪審員の数。平均律1オクターブの音数。
1フィートは12インチ。星占いの星座数。キリストの使徒の数にして、その聖数。
12ヶ月で一年、12年で一回り。ローマ帝国法典の枚数。最小のサブライム数。
そして、十二支。
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いちいち挙げるのが面倒なほど、まだまだある。
12に関する事は、世界中に唸るほどあるのである。

先日、職場で雑談中、十二支の話になった。
どの干支は、どんな性格だとか、そんなありふれた内容である。
では、どうして、干支は全部で12なのか?それが全ての始まり。

世界中には12という数字があふれているのである。
ではなぜか?もっとも単純な答えは、地球の自転周期だ。
単に時計の文字盤や日数の観点から言えば、24時間かけて地球は自転する。
日時計や、天体観測による時間の経過を計算する便宜上、
昼と夜に分ければ、それぞれ12時間づつである。
8世紀、我々人類はインドで、"0"(ゼロ)の概念を生み出したわけだが、
それ以前(紀元数千年前)から、日時計を利用してきているのだ。
12進法は、この天体運行から生まれており、古代バビロニア人は、
新月から次の新月(30日間)を数え、これを12回(12ヶ月)繰り返せば一年とした。

がしかし、それでは納得出来ない事が多すぎる。
つまり、時間や、地球の自転周期なんかに関係のない事においての数、12。

筆者、このところ、気が変になったのかと思うくらい、身の回りの数を数えている(笑)
ついには、道端にある雑草を取り、葉の数を数えだすしまつ。
しかし、答えは思わぬところにあるものである。
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祖母の畑に同じ形状で群生する花


12が多く使われる理由。結論から言うと、気持ちいいから。。。(笑)
別な言い方をすれば、その個数だとバランスが美しい。
12だと十分で安心できる数であるからだ。と、筆者は考える。

バランスの美しさを考えると、音楽の十二平均律は周波数的に
美しく響く状態を計算しつくして誕生したものである。
そして、数の上では、日本語において、より十分である意味をもつ
「十二分に…」という語がある。古代英語では、12は「10と余り2つ」という
意味を持っており、同じ意味で、ゲルマン諸語において、
数字は12番目まで固有の呼び方があるのである。

バランスの美しさから、筆者が道端で見つけた雑草の話に戻ろう。
フィボナッチ係数というものがあり、これは、自然の全ての発生の法則であるとされる。
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家の近くで見つけた雑草


この雑草の写真から見てとれるように、非常に均整がとれて美しく
まるで、一定の法則によって発生したかのような形である。
このような自己相似はフラクタルと呼ばれる。マンデルブロ集合とか
その辺の名前を聞いた事がある人も少なくないと思うが、簡単に説明すると、
図形の一部を切り取り、拡大して見ても、元の図形と同じで、更に拡大しても
同じ図形が見られるという状態(自己相似)が永遠に繰り返される図形の事である。
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フィボナッチ係数と言えば、最も美しい比とされる黄金比がある。
パルテノン神殿と、ミロのヴィーナス像にも、この黄金比(1:1.618)がみられるという。

最近、カオス理論をテーマとした映画がちらほら見られるようになっが、
筆者は、なにもカオス理論を引っぱってくるつもりはない。。。
しかし、世の中のあらゆる物、特に有機物が関与する物事は、一見すると複雑で
大変不規則に見えるものの、実はそこに、決定論的にある一定の法則が
働いているのではないだろうか?と思えてしまう。

時空を超越し、全ての過去と未来が記されるとされる「アカシック・レコード」が
実際に存在するとする神智学的、あるいはオカルト的な考えを
筆者は信じているわけではないが、もし、全てを左右する偉大なる法が世界には
存在すると言われれば、それはそれで神秘的で面白いではないか。
そして、それら法則が働いていればこそ、あるいは12や、黄金比が
心地よく感じられるのかもしれない。
それは何故なら、我々も、その法によって発生し、
そこに生きるからであるとも考えられる。
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自己相似をなすカリフラワーの一種:ロマネスコ


ただ、それだと、我々は運命と言う坂を転がっているだけになる。
我々は、自分の足で坂道を登る事が出来、高く上った所で多くを見渡す
喜びを知っている。その方が素敵ではないか。

これら、およそ解明されないであろう理論や、法則を抜きにしても、
単純に黄金比と同じ理屈で、12と言う数字が、我々人間にとって、
大変バランスの良い、利用しやすい数なのではないか?と思うのである。
言語や数が完全ではなかった古代の人類の事を思えば、
単に12と言う数は、それで十分で、そして利用しやすい数であったのだろう。
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物理学の父、アインシュタイン愛用の懐中時計


これについては追手門学院大の先生が興味深い体験を
されているので、こちらを参照してもらえれば、より伝わりやすいと考える。

先に記したように、天体の運行から時間や方位を知る方法を得た事など、
我々人類は、数字や言語が産声をあげようとする前から
この数に親しんできたのである。

それは生活の中で最も利用しやすい数であり、
同時に生活のリズム(時間)そのものでもある。

そして、それは、今尚続いている。

つまり、そこにこそ、12が世界で使われる理由があるのではないだろうか?

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映画『バックトゥーザフューチャー』
エメットブラウン博士、未来から持ち帰ったファックス用紙が白紙に戻った事に答えて
「それは、未来は自分で切り開くという事なのさ!」

最後に、多くのヒントと助言をくれた友人と、堀川氏に感謝を贈る。

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by cupido | 2007-05-20 01:01 | 雑学系とか