If I can stop one heart from breaking. I shall not live in vain


by cupido
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パンズラビリンス

部屋に散らかっている本を眺めていたら昔読んだ『動物農場』を見つけた。
ジョージ・オーウェルの作品で、1936年のスペイン内戦が書かれた寓話である。
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George Orwell 1903-1950

映画『PAN'S LABYRINTH』の舞台は、1944年、内戦終結後のスペイン
内戦で父を失った主人公オフェリアは、母の再婚相手ビダル大尉と
山奥の駐屯地で新しい生活を始める事になる。
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唯一の肉親にして心のよりどころである母は、身重で体調を崩し
義父は独裁的で暴力的な恐ろしい超ファシスト人間。
"だから少女は幻想の国で、永遠の幸せを探した。"
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ある夜、妖精に連れられ、牧神パンと出会う事になるオフェリアは
自分が魔法の国の王女である事を伝えられ
魔法の国に帰る為の、3つの試練を受ける事になる。
物語は、この試練(ファンタジー)と現実(山奥での生活)で構成される。
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映画の作品的評価については賛否両論あるだろうが
筆者的には久々に良い物語に出会った感じがして、とても気分がいい。

大げさな言い方だが、物語を読んだり見たりして、そこに秘められた
作者の想いやメッセージに触れる事の、高次元の快感とでも言うべきか・・・
そういった感動を得る為の入門的な作品になりえる映画ではないだろうか。
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織り成すと言う表現が相応しいこの作品は、全体的にダークな要素は多いが
ファンタジーと現実が実にバランス良く配分されている。
これが、全てオフェリアの現実逃避による幻想であるとするのか?
それとも、本当に牧神パンは長い間、ずっとオフェリア王女を待っていたのか?
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物語の最後、ビダル大尉の視点では、牧神パンは映っていない。
しかし一方では、オフェリアが壁にチョークで書いた扉の跡を、メルセデスが発見する。
(チョークは牧神パンがオフェリアに与えた物の一つ)

子守唄もとっても印象的、ちょっとダークで切ない大人のファンタジーである。
PG-12なので、痛々しい描写があるので注意!
先月末にDVD出てますよ。
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by cupido | 2008-04-20 15:55 | 世間ばなし